2000 年 69 巻 6 号 p. 648-654
光ファイバーを計測に用いる光ファイバーセンサーは,多種の物理,化学量を電磁ノイズなどなしに測定する特徴をもち,古くから検討,開発がなされてきた.近年発展を進めている光ファイバーグレーティングを用いた手法は,簡易な光学干渉系を構成することが可能で,波長計測で各種物理量の計測が可能となっている.本解説では,ブラッグ型および長周期ファイバーグレーティングを温度とひずみ検出に用いる場合の原理とファイバー構造と材料の屈折率特性の観点からの展開を示す.