移動体通信基地局用低温受信フロントエンド
2001 年 70 巻 1 号 p. 28-32
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2001 年 70 巻 1 号 p. 28-32
高温超伝導フィルターおよび低温低雑音増幅器を適用した低温フロントエンド (無線機の高周波受信部) は従来にない高感度・高選択度受信を可能とするため,移動体通信分野から注目されている.例えば, W-CDMAに代表されるIMT-2000においては, PDC方式と比較して,より高い周波数帯域の電波が使用されることから高感度性が,また隣接する帯域にPHS (Personal Handyphone System) の電波が存在することから高選択度が,墓地局の受信性能を向上するものと期待されている.本稿では,低温受信フロントエンドについて基本技術の概要と,実験用試作機が達成した性能を紹介するとともに, IMT-2000に適用した場合に期待される効果を概説する.
