応用物理
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Print ISSN : 0369-8009
アークプラズマによる炭素クラスター類の合成と応用
三重野 哲
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2001 年 70 巻 4 号 p. 405-410

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抄録

球殻状炭素クラスター,フラーレンは,1990年の大量合成の成功以来,爆発的にその物理化学的性質や応用が研究されてきた.大気中で安定であること,豊富な炭素原料から比較的容易に合成できること,環境への負荷が小さいことなどで,今後の新材料としての利用が期待される.高次フラーレン,金属内包フラーレン,内包力プセル,さらに炭素ナノチューブなどの炭素クラスターは,アーク放電を中心とした方法で大量合成される.フラーレン類が新材料として社会で普及するためには,製造コストの低減が必要である.

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© 社団法人 応用物理学会
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