フォトンを用いてナノ構造を観察,分析あるいは制御,加工するナノフォトニクスの研究の進展が著しい.われわれの研究グループでは,金属プローブ先端に励起される局所的な表面プラズモンポラリトンを用いてナノスケールでラマン散乱光を誘起し, 30nmの空間分解能でナノスペクトロスコピーおよびナノイメージングを達成している.また,フェムト秒レーザーを用いることで,多光子吸収による光重合を行わせ, 100nmの空間分解能で三次元微細構造体を作製した.コヒーレントアンチストークスラマン散乱分光法を用いることで,三次元の分子イメージングにも成功している.