"生じた事への批判は誰でもできる。大事な事はいかにトラブルの未然防止を図るかである。" 品質・安全性問題への応急対策と再発防止の重要性は誰しもが認めるところである。一方、その問題の社会上・経営上の影響が大きい場合には、再発防止が徹底していることだけでは社会の要請に応えていることにはならない。いま一歩進んで、未然防止の方策に目を向けることにより新しい社会の期待に答えねばならない。本講演では安全・安心へ向けてトラブルの未然防止のための基本的考え方と手法をまとめ、特に信頼性工学およびヒューマンファクターと情報共有化の視点から、未然防止へのシステム構築を論じる.