主催: 横断型基幹科学技術研究団体連合(横幹連合)
新しい製品やビジネスを発想し、それを商品に仕立て上げる方法論のひとつを提案。新製品を発想するさい、ニーズの探索から始める場合と、シーズから始める場合がある。本発表では、シーズから始める場合を扱う。研究・開発の蓄積がある程度存在している会社では、それらのシーズはあっても、なかなか新商品に結びつけられないことがある。このとき、「できる展開」という発想法を使用しよう、というのが本稿の提案である。「できる展開」とは、まず、そのシーズの特長を挙げる。つぎに、“その特長があると何ができる?”と自問自答する。自答した内容についてさらに、“それができるとつぎに何ができる?”と自問自答する。これを繰り返していく。この過程で、新製品のアイデアを掴もうという発想法である。 つぎに、プロジェクトマネジメントについて。ここでいう、プロマネとは、アイデアを出すための合議の運営方法。企業におけるアイデア出しは、数名が集まってブレストを行う、ということが多い。しかし、一人でじっくり考えることも重要だ。“一人”と“合議”をどのように使い分けるか。発想作業以外の作業をどのように行っていくか、などについて論じる。