主催: 日本心理学会第85回大会準備委員会(明星大学)大会長 境敦史
会議名: 日本心理学会第85回大会
回次: 85
開催地: 明星大学
開催日: 2021/09/01 - 2021/09/08
本研究は,接近コミットメントや回避コミットメントの強さが恋人からの心理的暴力被害の影響を抑制するかを検討した。また,心理的暴力被害が接近コミットメントや回避コミットメントの強さに影響するかも検討した。恋人がいる321名(男性141名,女性180名)に3ヶ月の短期縦断調査を実施した。平均年齢24.4±3.23歳(範囲:19-29),平均交際期間25.9±19.99ヶ月(範囲1-96)であり,同棲している人は156名であった。主として,以下の2つの結果が得られた。(1)Time 1の接近コミットメントが弱い場合にのみ,Time 1の心理的暴力被害がTime 2の接近コミットメントを弱めた。しかし,Time 1の接近コミットメントが強い場合,Time 1の心理的暴力被害はTime 2の接近コミットメントと関連しなかった。(2)Time 1の接近コミットメントが強い場合よりも,弱い場合に,Time 1の心理的暴力がTime 2の心理的暴力と強い正の関連を示した。これらの結果から,接近コミットメントは,恋人からの心理的暴力被害の認知を抑制させてしまったり,悪影響を緩和させてしまったりすることが示唆された。