日本心理学会大会発表論文集
Online ISSN : 2433-7609
日本心理学会第85回大会
セッションID: PC-163
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3.社会・文化
組織成員の逸脱行為とその道徳性基盤の評価および組織責任の判断との関係
*礒部 智加衣相馬 敏彦古川 善也
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抄録

本研究では,組織成員の逸脱行為と道徳性の基盤との関連を検討した。逸脱行為の違い(ゴミ投棄,バラン使いまわし,他所の木の伐採,および資料の不返済;被験者内)と行為が組織的に行われたか否か(行為の組織性;業務外における個人的判断,業務中における個人的判断,および業務中における規範的判断;被験者間)を操作した。また,それらと組織への責任帰属などとの関係を検討した。社会人200名に対し,クラウドソーシング会社を介して調査を実施した。その結果,業務中における行為の場合,ごみの放棄・バランの使いまわしは,他所の木の伐採や資料の不返済に比べ,危害・裏切り・不潔の道徳性得点が高かった。業務中におけるごみの投棄に対しては,他の行為に比べ全体的に組織にネガティブな反応が示された。被害対象の公共性が判断に重要である可能性が示された。道徳性基盤の各側面と組織責任判断との関連は,逸脱行為と行為の組織性によって異なり,本研究において一般的な傾性は明らかにならなかった。

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© 2021 公益社団法人 日本心理学会
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