日本心理学会大会発表論文集
Online ISSN : 2433-7609
日本心理学会第85回大会
セッションID: PD-039
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4.臨床・障害
児童の行動活性/抑制傾向が学校享受感および情緒安定性に及ぼす影響
*小関 俊祐杉山 智風
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抄録

児童の行動活性/抑制傾向が抑うつに及ぼす影響が示されている。しかし,行動活性/抑制傾向と適応の関係について明確な知見は得られていない。適応指標を従属変数とした検討は,ポジティブ心理学の観点からも重要である。そこで本研究では,行動活性/抑制傾向が適応指標に及ぼす影響について検討を行った。対象となったのは,小学3年生から6年生までの男児629名,女児648名であった。児童用BIS/BAS尺度(小関ら,2016)の4下位尺度を説明変数,「学校享受感」尺度(古市・玉木1994)および小学生用主要5因子性格検査(村上・畑山,2010)の下位尺度である「情緒安定性」を基準変数とした重回帰分析を行った。その結果,情緒安定性(R2=.206, p<.001)に,BIS(β=-.430)およびBAS駆動(β=-.130),BAS刺激(β=-.079)から負のパスが,BAS報酬(β=.158)から正のパスが示された。本研究の結果は,特にBISをプロセス変数とした介入の有効性が期待される。

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