主催: 日本心理学会第85回大会準備委員会(明星大学)大会長 境敦史
会議名: 日本心理学会第85回大会
回次: 85
開催地: 明星大学
開催日: 2021/09/01 - 2021/09/08
長期化の一途を辿るコロナ禍の中で,医療従事者をはじめとするエッセンシャルワーカーが担う役割の重要さに大きな関心が寄せられてきた。その一方で,感染症対応の最前線に立つがゆえの心理的負担が重くのしかかっていることについても,深刻な問題として注目されている。本シンポジウムではその解決に向け,人々の心身を「支えてきた人」である医療従事者を対象として,「どのように自身や周囲を支え,支援を継続してきたか」という点に切り込んだ国内の研究・取り組みについて話題提供をいただく。加えて,昨今のコロナ禍において,医療従事者を取り巻く対人的・社会的環境がどのように変容し,またそれらの変容が医療従事者にどのような心理的影響を及ぼしうるかについても,多様な観点から紹介いただく予定である。これらの知見を総括し討論を交わしながら,医療従事者における職務特性,および,現在も続くコロナ禍ゆえの問題を新たな視点から捉え直すとともに,我々が今できることについて議論を深めていく場とする。そして,「支えてきた人を支えていくために」何が必要なのかを問い直す機会としたい。