日本心理学会大会発表論文集
Online ISSN : 2433-7609
日本心理学会第87回大会
セッションID: SS-022
会議情報

公募シンポジウム
精神神経内分泌免疫学のカレントトピックス
堀内 聡坪井 宏仁上野 将玄青木 俊太郎岡村 尚昌
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録

精神神経内分泌免疫学(PNEI)は,心と身体(神経系,内分泌系,免疫系)の相互関係を研究する分野である。PNEIの研究テーマは,ストレス,健康,睡眠,認知・意思決定,母子関係など幅が広い。また,PNEI反応の測定が容易になってきているため,心理学分野におけるその重要性は増してゆくと思われる。「精神神経内分泌免疫学のカレントトピックス」と題する本シンポジウムでは,PNEIに関する最近の研究動向を共有するために,3名の話題提供者が研究成果を紹介する。青木は脳血流等による慢性疼痛に対する心理療法の効果の把握や予測に関する研究成果を報告する。上野はトリーア社会的ストレステストのオンライン版(TSST-OL)に関する研究成果を報告する。坪井はCOVID-19ワクチン接種時の心理状態とその後の抗体価に関する研究成果を報告する。その後,健康心理学と生理心理学の専門家である岡村の指定討論を通して,PNEIが心理学分野にさらに貢献するための課題や今後の方向性について議論を行う。

著者関連情報
© 2023 公益社団法人 日本心理学会
前の記事 次の記事
feedback
Top