慶應義塾大学産業研究所
2009 年 17 巻 1-2 号 p. 88-104
(EndNote、Reference Manager、ProCite、RefWorksとの互換性あり)
(BibDesk、LaTeXとの互換性あり)
本稿では,サブプライム問題をバランスシートの視点で整理し,これを一覧する統計資料である米国の資金循環勘定をもとに分析している.併せて産業連関分析の標準的な分析手法となっているレオンティエフ逆行列の,資金循環分析における経済学的意味を再確認することも課題である.米国のサブプライム危機という,当初は局所的な問題であったものが,これを放置することで世界的問題に発展するメカニズムを,既存の金融連関表の乗数分析の枠組みの範疇で,単純化して描写する試みである.
すでにアカウントをお持ちの場合 サインインはこちら