抄録
p-ジエチニルベンゼンを架橋したポリメチルシランを熱分解することにより焼成物を得た。架橋したPMSは、ポリメチルシラン(PMS)とp-ジエチニルベンゼンを白金触媒存在下室温でヒドロシリル化反応させることにより、茶色の粘性液体として得られた。架橋したPMSを熱分解して得られた焼成物の構造を、IR、固体29Si MAS NMR、XRDにより調査した。IR分析により600°Cから800°Cにおいて無機化が進行したことが示唆された。XRD分析によると、結晶化開始温度は1200°Cであった。1200°Cでの焼成物を固体29Si MAS NMRにより測定したところ、Si環境は、主にSiC4サイトから成っていることが分かった。