日本セラミックス協会 年会・秋季シンポジウム 講演予稿集
2006年年会講演予稿集
セッションID: 1F17
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ナシコン型構造を有する新規な青色蛍光体の開発
*増井 敏行小薮 和彦真山 裕平今中 信人
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抄録
NASICON型構造を有する新規な青色蛍光体を固相反応法により合成した。この蛍光体はPO4四面体とZrO6 八面体が頂点を共有した三次元網目構造を有する菱面体構造の結晶で、編目構造内のすき間にEu2+が入っている。Na+イオン超イオン伝導体(Na Super Ionic Conductor) が同構造をとることから、この構造は一般にNASICON型構造と呼ばれている。走査型電子顕微鏡観察により、この蛍光体は平均粒径0.76 µmの微粒子であり、その発光特性を評価したところ、Eu2+の4f(6)5d(1)→4f(7)遷移に基づく典型的な青色発光を示すことがわかった。
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©  日本セラミックス協会 2006
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