抄録
Zn(OH)2ゲルをエチレングリコール水溶液中で35℃~95℃にて24h静置することによってZnOナノ粒子とその安定な分散ゾルを得る事が出来た。35℃にて静置した場合、平均粒径が10nm程度のZnOナノ粒子が球状に凝集した二次構造が形成される事が分かった。更に得られたZnOナノ粒子の蛍光発光スペクトルを測定したところ、静置温度が低いほどZnO中の欠陥構造に由来する550nm付近の蛍光発光強度が増大する事がわかった。Zn(OH)2のエチレングリコール中での蛍光発光スペクトルとUV-VIS吸光スペクトルの経時変化からZnOナノ粒子の生成過程について検討した。