抄録
Mn/Ti比の異なるNa0.44Mn1-xTixO2(x=0,0.11,0.22,0.33,0.44)を焼成法により合成した。得られた粒径1~2μmの直方体状粒子をプレス後焼結させペレットにした。また電子ブロッキング層を着装させたペレットも同様に作製した。4端子インピーダンスアナライザを用いて電子・イオン伝導度測定を行った。電子伝導度はxの増加とともに500Kにおいて6×10-3 Scm-1から2×10-5 Scm-1へ顕著に低下した。電子伝導の活性化エネルギーは0.40 eVから0.57 eVに増加した。一方、イオン伝導度は500Kにおいて2×10-6 Scm-1 から5×10-5 Scm-1までの範囲で非線形に変化し、x=0.22で極大となった。イオン伝導の活性化エネルギーはxに依存せず0.64 eV近傍で一定であった。