Progress of Digestive Endoscopy
Online ISSN : 2187-4999
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症例
A型インフルエンザにリン酸オセルタミビル内服後,虚血性腸炎を発症したと思われる1例
奈良 真美押本 浩一堀内 克彦豊田 満夫片貝 堅志増田 淳松本 純一荒井 泰道
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2005 年 67 巻 2 号 p. 114-115

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抄録

 症例は58歳,女性。発熱にて近医受診し,A型インフルエンザと診断。リン酸オセルタミビルを処方され,内服後に腹痛,下痢,血便となり当院受診。緊急大腸内視鏡検査で左側結腸に縦走潰瘍を認め入院。内視鏡所見,病理所見,便培養陰性などから,下痢が誘起となった虚血性腸炎と考えられた。リン酸オセルタミビルが原因の出血例は稀であり,使用頻度の高い薬剤でもあることから注意が必要であると思われた。

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© 2005 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部
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