抄録
この研究の目的は, 歯間離開度と歯周組織破壊の関係および歯間離開の初期治療による変化を調べることである。特に歯間離開度と歯周ポケットあるいは動揺との関係について検討を加えた。全被験歯の歯間離開度を, コンタクトゲージを用いて, 50μ>, 50μ, 110μ, 150μ, 150μ<の5群に分類した。初期治療により歯間離開度は減少する傾向がある。無変化群 (59.5%), 増大群 (14.0%), 減少群 (25.9%) である。初診時の歯間離開度が大きいものほど歯周ポケットも深い傾向がある。しかし初期治療後では, 初診時ほどの関係は認められなかった。初診時の歯間離開度は初期治療による歯周ポケットの深さの減少には影響しないようである。歯間離開度と動揺度との関係にはp<0.05) で相関性がみられたが, 強い一致性を示さなかった。
(深い歯周ポケットを有する歯の歯間離開度は初期治療によって大きく変化する可能性がある。