日本歯周病学会会誌
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超音波スケーリングに関する研究
ポビドンヨード水溶液併用について- (第6報スケーリング間隔について)
上田 雅俊寺西 義浩中垣 直毅山岡 昭井上 純一山田 英夫山本 英樹福島 久典佐川 寛典
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1993 年 35 巻 3 号 p. 543-549

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抄録

プロフェショナルクリーニングのなかで, ポビドンヨード水溶液併用超音波スケーリングの実施間隔をきめると同時に, それら実験群とルートプレーニングともあわせ比較検討するために, 以下のような実験を行った。すなわち, ポビドンヨード水溶液併用超音波スケーリングを1週間隔で2回行つた群, 2週間隔で2回行った群およびルートプレーニングを1回行つた群の3つの群を設定し, 臨床的および歯周ポケット内微生物の動態を比較検討した結果, つぎのような結論を得た。すなわち, 臨床的パラメーター5項目および位相差顕微鏡による歯周ポケット内総微生物数ならびに総微生物に占める運動性微生物の構成率は, 概して経週的に改善傾向を示したが, 各観察時期ともに3群間には有意の差は認められなかつた。したがつて, ポビドンヨード超音波スケーリングを頻回行う場合には1週1回というように定期的に実施しなくてもよいという結論を得た。

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