日本歯周病学会会誌
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電動歯ブラシの効果と適用に関する研究
第二報: 適応患者, 適応部位の検討
佐藤 香川俣 晴海高居 欣治深井 浩一長谷川 明
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1994 年 36 巻 1 号 p. 197-205

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抄録

この研究の目的は, 2種類の電動歯ブラシと従来の手用歯ブラシのプラーク除去効果を比較し, さらに部位別, 歯面別に検討することによって, その適応患者, 適応部位を考察することである。実験対象は歯周治療科医員および歯学部の学生11名で, 臨床的健康歯肉または軽度歯肉炎の者とした。方法としては各歯ブラシでそれぞれ2週間つつブラッシングを行い, Plaque Index (Silness & Löe: PlI) を用いて全顎および, 歯面別, 部位別に検討した。その結果, 3種類の歯ブラシの全顎でのPlIには統計学的有意差は認められなかつたが, 手用歯ブラシで著しくPlIの高い被検者は, 電動歯ブラシの使用が有効であった。また, 特定の部位, および歯面では電動歯ブラシが手用歯ブラシに比較し, 高い効果を示した。従って, 手用歯ブラシで十分な効果が得られず, 特定の部位にプラークが残存しやすい患者が電動歯ブラシの適応であることが考えられた。

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