日本歯周病学会会誌
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根分岐部病変第2度と垂直性骨欠損に対する非吸収性膜を用いた組織再生誘導法の長期的な臨床評価
高橋 潤一齋藤 淳中川 種昭大島 みどり山之内 一也山田 了
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1998 年 40 巻 1 号 p. 119-125

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抄録

本研究の目的は, 組織再生誘導法によって得られたアタッチメントゲインが, 長期にわたり維持できるかどうか評価することである。GTR群は患者21名, 21部位 (29~65歳, 平均42.5歳, 男性7名, 女性14名) に対してGTR法を行った。FOP群は患者21名, 21部位 (34~65歳, 平均43.7歳, 男性6名, 女性15名) に対してフラップ手術を行った。臨床検査として, プロービングデプス (PD), アタッチメントレベルCAL), 歯肉辺縁の位置 (GM) を術前, 術後1年から5年時まで計測した。GTR群: PD減少量は5.1±1.8 (mm (1年後), 4.7±1.7mm (5年後) 。アタッチメントゲイン量は3.6±1.8mm (1年後), 4.7±1.7mm (5年後) 。FOP群: PD減少量は3.4±1.3mm (1年後), 3.1±1.6mm (5年後) 。アタッチメントゲイン量は2.3±1.2mm (1年後), 1.1±1.4mm (5年後) 。GTR群でのPD減少量とアタッチメントゲイン量は統計学的に有意に大であった (p<0.01) 。両群とも, 術後1年後のアタッチメントレベルは術前に比較して有意な変化を見せた (P<0.01) 。GTR群のアタッチメントゲイン量は5年間のメインテナンスの問維持されていたが, FOP群においては減少した (P<0.01) 。本研究の結果から, GTR法によって治療された歯周疾患罹患部位は5年間にわたり維持することが可能であることが明らかとなった。

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