日本歯周病学会会誌
正しい歯周治療の普及をめざして
抗真菌剤の利用を批判する
日本歯周病学会
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42 巻 (2000) 1 号 p. S1-S6

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抄録

抗真菌剤が歯周治療の新しい治療薬として一部で利用され, 朝日新聞, 歯科商業雑誌および一般週刊誌に掲載され臨床の場で一部の歯科医師に混乱を招き, 歯周治療がゆがめられ, 国民の口腔保健をも脅かす事態となっています。
日本歯周病学会は国民の口腔保健に寄与すべく, 合理的で効率のよい歯周治療の定着とその質的向上を目指して, 1996年には歯周治療のガイドラインの策定にも関与しました。また一昨年 (1998年) より各地で地元歯科医師会の協力を得て臨床研修会を主催し, 歯周治療の充実, 普及にも努めてまいりました。このような経緯から, 本学会においても今回の事態を憂慮し, 理事会および常任理事会で数回に渡り検討し, 抗真菌剤の歯周治療薬としての利用に関して学会として共通の見解を提出すべきとの結論に至り, 本報告を作成いたしました。
本報告が臨床の先生方の歯周治療の正しい理解の一助となり, 効果的な歯周治療が普及して, 歯周治療に対する正しい理解を改めて喚起し, 歯科医師が国民の口腔保健, ひいては全身の保健に寄与できれば幸甚です。

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