日本歯周病学会会誌
Online ISSN : 1880-408X
Print ISSN : 0385-0110
ISSN-L : 0385-0110
キシリトールのプラーク沈着抑制効果に関する研究
関野 愉相羽 玲子田代 俊男
著者情報
ジャーナル フリー

2001 年 43 巻 3 号 p. 289-294

詳細
抄録

キシリトール配合製品と溶液, クロルヘキシジンを混合したキシリトール溶液のプラーク沈着抑制効果を比較した。健康な成人10名を被験者とした。材料は蒸留水 (DW), 65%キシリトール配合ガム (XG), 100%キシリトール含有キャンディー (XC), 5%キシリトール溶液 (5%X), 20%キシリトール溶液 (20%X), 5%キシリトール溶液と0.02%クロルヘキシジンの混合液 (XCHX) を用いた。実験開始前, 14日間にわたり専門家による歯面清掃 (PTC) と口腔衛生指導を行った。実験開始時から全ての機械的歯面清掃を中止し, XGまたはXCの場合は1日2回, 2個ずつ摂取するように, 溶液の場合は10mlで1日2回1分間の洗口を行うよう指示した。実験開始時と4日後に診査した (Plaque Index)。診査後PTCと被験者自身によるブラッシングを再開し, 10日後再び歯面清掃を中止し, XGまたはXCの使用, または洗口を4日間行った。以上を6回繰り返した。DWと5%Xの間 (p<0.05), DWと20%Xの間 (p<0.05), DWとXCHXとの間 (p< 0.01) に有意差が認められた。XGとXCによるプラーク沈着抑制効果はDWよりやや優れているが, 有意差はなかった。5%Xと20%Xの使用により有意なプラーク抑制効果がみられた。キシリトール溶液にクロルヘキシジン溶液を混合することによりプラーク沈着効果が高まった。結論として, 高濃度のキシリトール溶液とクロルヘキシジンを混合することによりプラークの形成抑制効果が高まるので, このような形での使用が歯周病や齲蝕の予防に有効であると思われる。

著者関連情報
© 特定非営利活動法人日本歯周病学会
前の記事 次の記事
feedback
Top