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パーソナリティ研究
Vol. 14 (2005) No. 2 (2006) P 149-160

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http://doi.org/10.2132/personality.14.149

原著

本研究は,個人内要因である身体的発達および,パーソナリティ特性と心理社会的要因であるネガティブ・ライフイベンツが,思春期の抑うつに及ぼす影響について検討した.中学生518名を対象にして身体的発達,パーソナリティ特性,そしてネガティブ・ライフイベンツからなる質問紙に回答してもらった.階層的重回帰分析の結果,Cloningerのパーソナリティ理論の気質因子である損害回避と友人問題に関するネガティブ・ライフイベンツの嫌悪感が,抑うつを高めることが明らかとなった.さらに,損害回避とネガティブ・ライフイベンツの嫌悪感との間に交互作用が見られた.この結果から,ネガティブ・ライフイベンツの嫌悪感が増加すると,損害回避の高い中学生は,損害回避の低い中学生よりも抑うつが高まることが示唆された.また,女子では,身体的発達と抑うつとの間に正の相関関係が示された.

Copyright © 2006 日本パーソナリティ心理学会

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