パーソナリティ研究
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拡張版反応スタイル尺度の作成
松本 麻友子
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2008 年 16 巻 2 号 p. 209-219

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抄録

本研究では,拡張版反応スタイル尺度を作成し,その信頼性及び妥当性の検討を行った。まず,予備調査の結果をもとに項目を作成し,「回避」,「問題への直面化」,「ネガティブな内省」,「気分転換」の4つの下位尺度が特定された。次に,拡張版反応スタイル尺度の信頼性と妥当性を検討した。信頼性は,α係数と再検査信頼性について検討したところ,一定の信頼性を有することが確認された。妥当性は,自己没入,思考抑制,積極的問題解決スタイルとの相関を検討したところ,概ね予測された通りの関連が見られた。以上のことから,拡張版反応スタイル尺度は,一定の信頼性及び妥当性を有する尺度であることが示唆された。

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© 2008 日本パーソナリティ心理学会
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