パーソナリティ研究
Online ISSN : 1349-6174
Print ISSN : 1348-8406
ISSN-L : 1348-8406
資料
抑うつ的反すうの能動性に焦点を当てた介入プログラムの効果
大学生の高反すう傾向者を対象とした予備的検討
長谷川 晃
著者情報
ジャーナル フリー

2013 年 22 巻 1 号 p. 48-60

詳細
抄録

本研究は抑うつ的反すうの能動性に焦点を当てた介入プログラムの効果を検討した。抑うつ傾向と抑うつ的反すう傾向の高い大学生を,無作為に介入プログラムを受ける実験群(12名)と特別な介入を受けない統制群(11名)に振り分けた。介入プログラムは,抑うつ的反すうに関するポジティブな信念を反証し,抑うつ的反すうの持続を導くプラン・目標を弱めることに焦点をおいた2週間のトレーニングから構成された。実験の結果,実験群のみ抑うつ的反すうの頻度と,反すうすることで自己や状況の洞察が得られるという信念の確信度が減少した。更に,抑うつ的反すうの頻度の変化は,この信念の確信度の変化と連動していた。以上の知見は抑うつ的反すうを変容するための介入技法の洗練に繫がるものである。また,抑うつ的反すうが個人の能動性によって持続するというモデルと一致しており,抑うつ的反すうの持続過程の理解に寄与する知見である。

著者関連情報
© 2013 日本パーソナリティ心理学会
前の記事 次の記事
feedback
Top