物理教育
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《企画特集》
相互作用型演示実験講義(ILDs)の展開と課題
谷口 和成
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2017 年 65 巻 3 号 p. 170-175

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抄録

 米国物理教育研究で開発された,アクティブ・ラーニング型授業プログラムの1つ,『Interactive Lecture Demonstrations(ILDs)』の特徴と日本における実践の工夫について,教員養成系大学における電気回路分野の実践例を交えて紹介する。ILDsは,特定の物理概念を含む課題に対して,演示実験と議論による解決を基本とした,学習者の理解の過程に沿ったよく練られた構造と介入により,学習者の学びをアクティブな状態にし,高い学習効果を実現する。また,ICT機器の活用により授業者がひとりでも実施できるため,日本の教育現場における活用が期待される。

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© 2017 日本物理教育学会
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