ペストロジー学会誌
Online ISSN : 2432-1532
Print ISSN : 0916-7382
原著
ワルファリン抵抗性および感受性クマネズミに対するクマテトラリルの効力
谷川 力大町 俊司足立 行男
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2004 年 19 巻 2 号 p. 89-93

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抄録

ワルファリン抵抗性と感受性クマネズミおよび新宿野生クマネズミに対してクマテトラリル0.025%および0.0375%毒餌を与えクマテトラリルの効力を比較検討した.

ワルファリン抵抗性クマネズミに対してクマテトラリル0.025%と0.0375%毒餌をそれぞれ与えたところ,両濃度間では死亡率と毒餌摂食量において大きな差が認められ,クマテトラリルの濃度が0.025%よりは0.0375%の方がワルファリン抵抗性クマネズミに対しでも有効であることが明らかとなった.さらに,同濃度では,ワルファリンよりクマテトラリルの方がより効果的であることが明らかとなった.

一方,ワルファリン感受性クマネズミに対し,毒餌0.025%と0.0375%では死亡率と毒餌摂食量において大きな差が認められなかった.すなわち,ワルファリン感受性クマネズミに対しては,低濃度でも有効であることが明らかとなった.また,新宿個体群に対して,クマテトラリル0.025%を与えたところ,抵抗性クマネズミの0.025%群と同じような致死日数と毒餌摂食量であり,10年以上経過した今日でもワルファリンに対し高い抵抗性を維持していることが明らかとなった.

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© 2004 日本ペストロジー学会
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