静脈学
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その他(オピニオン)
静脈,リンパ浮腫診療におけるコメディカルの役割
戸島 雅宏藤縄 摂子井上 幸子麻柄 恵一森野 良久牧野 聡美荒瀬 弘美
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2012 年 23 巻 4 号 p. 353-358

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抄録

●要  約:当院では2004年血管外科開設,2005年リンパ浮腫外来開始,2008年認定血管診療技師誕生と血管疾患の診療を充実させてきた.静脈,リンパ浮腫診療においてコメディカルとの共同診療で得られた知見と課題を示す.【理学療法士】各種弾性着衣による接触圧,伸び硬度を測定し,病態に応じた圧迫療法を実践している.労働時間対評価の面で複合的理学療法業務と保険点数の不均衡が課題である.【臨床検査技師】超音波検査で,大腿部穿通枝単独逆流下肢静脈瘤の検査手順,硬化療法時のmicroembolism検討,膝下駆血光電脈波検査法による下肢静脈瘤手術適応スクリーニングの有用性を示した.【看護師】日帰り下肢静脈瘤手術における術前ビジュアルパスオリエンテーションによる患者理解度・満足度向上と,手術前後の患者QOLの改善を示した.【結語】コメディカルが活躍しやすい院内環境の変革整備には病院管理者の強い支援が必要である.

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