静脈学
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総説
弾性包帯による圧迫療法—効果的に治療を行うために—
宮崎 慶子近藤 かすみ
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ジャーナル オープンアクセス

2013 年 24 巻 3 号 p. 317-322

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抄録

●要  約:弾性包帯による圧迫療法はリンパ浮腫や静脈性潰瘍において基本的で効果的な治療法である.しかし,その方法や理論については経験的な観察に基づいて述べられることが多く,客観的な研究は少なかった.弾性包帯による圧迫療法についてこれまでに発表された論文にわれわれの臨床研究の結果を交えて弾性包帯による圧迫療法の最近の知見を紹介する.弾性包帯による圧迫療法においては,包帯を多層に使用すること,大腿においては自着包帯を使用することで圧迫圧の低下を軽減することができる.また,高度伸縮性包帯を層の中に組み込むことも圧迫圧を維持するために効果的であるが,圧迫圧が高くなりすぎないように気をつけなければならない.

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