静脈学
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総説
当科における静脈血栓塞栓症の急性期管理
山本 尚人海野 直樹鈴木 実眞野 勇記佐野 真規斉藤 貴明杉澤 良太
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2013 年 24 巻 4 号 p. 440-446

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抄録

要約:静脈血栓塞栓症治療の目的は,速やかな下肢症状の軽快と,有症状の肺血栓塞栓症発症防止である.静脈血栓塞栓症の急性期管理について,安静度・圧迫療法・抗凝固療法・線溶療法・下大静脈フィルターについて記載した.安静度は抗凝固療法が治療域となった時点で制限を解除している.圧迫療法は治療当初から開始している.抗凝固療法は根幹をなす治療で,可能な限り施行している.線溶療法は症状の強い深部静脈血栓症や循環障害をきたした肺血栓塞栓症(PTE)に施行している.下大静脈フィルターは抗凝固療法が禁忌の場合に考慮している.出血性合併症は抗凝固療法の1 名,線溶療法の3名に経験した.治療開始後の有症状のPTE は経験していない.静脈血栓塞栓症管理においては,抗凝固療法を施行したうえでの早期歩行・圧迫療法の施行が望ましい.

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