2013 年 24 巻 4 号 p. 432-439
要約:【はじめに】日本における下肢静脈瘤の疫学的調査を施行し下肢静脈治療法の変遷を検討した.【対象と方法】日本静脈学会会員の所属する施設を対象として,平成20 年1 月から12 月までの1 年間の一次性下肢静脈瘤治療患者11,832 例のアンケート調査を行った.【結果】①施設数は増加していないが,総患者数は増加しており,特定の施設に集中する傾向がみられた.②前回調査(平成15 年)と比較し,ストリッピング手術が増加し,逆に結紮手術は減少した.③前回調査(平成15 年)以後,フォーム硬化療法,本幹硬化療法,血管内治療などの治療を新しく採用する施設がみられた.