静脈学
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原著
当科における企業性弾性ストッキングの選択方法
井田 艶子山本 尚人加藤 牧子兼子 由美田中 宏樹鈴木 実眞野 勇記佐野 真規斉藤 貴明杉澤 良太海野 直樹今野 弘之
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ジャーナル オープンアクセス

2014 年 25 巻 1 号 p. 7-12

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抄録

要約:弾性ストッキング(ES)は静脈疾患・リンパ管疾患の医療器具として,複数の企業から販売されている.今回は,当科のES 管理指導中に経験した着用状況が不良であった症例について調査し,ES コンダクターの立場から,管理上の問題点と各種企業製ES の特性について考察したので報告する.2010 年11 月〜2011 年12 月までに,ES コンダクターが着用指導し,使用状況についてインタビュー形式で回答の得られた91 例について検討した.ES の着用頻度は,週2 回以下の着用症例が31.9%と高率で,着圧別では着圧が低い症例で着用頻度が低かった.また処方例の41.4%が,ES に対し不満を持っていると回答した.企業性のES は各種異なる特徴を持ち,これらを熟知したES コンダクターによる管理指導が,今後のES 治療効果の向上に期待される.

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