静脈学
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その他(トピック)
下肢静脈瘤治療における可視化硬化療法の歩み—静脈瘤治療は伏在静脈逆流を止めるに始まり,残存静脈瘤が消え去りて止む—
田代 秀夫
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2014 年 25 巻 4 号 p. 415-420

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抄録

要約:弾性ストッキング着用にもかかわらず縮小,消退にいたらない下腿の残存静脈瘤に対して,硬化療法は大変よい適応であるが,手技自体に習熟を要するためか,未だに限られた専門家の手にゆだねられている.最近本邦に導入された近赤外線バスキュラーイメージング用機器VeinViewer Flex® は表在静脈を可視化できる非接触型の機器で,治療野を清潔に保ち,穿刺と薬液注入ができる.深達度は皮下10 mm まであり,静脈瘤の最大径が投影され,従来よりも穿刺精度が向上し,広い視野のもと,注入した硬化剤の到達範囲,流出方向をリアルタイムで観察できるので,皮膚表面からは直視できない複雑な走行を示す網目状,クモの巣状静脈瘤には有用である.このような見えにくい静脈を可視化して硬化療法を行う,いわゆる可視化硬化療法の最大のメリットは,適切な治療部位に適量の薬液を注入することが可能で,硬化療法の有効性,安全性を向上させることである.

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