静脈学
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原著
リンパ管機能評価に基づき弾性ストッキングを使用した複合的理学療法(CDP)の観察研究─ CDP と前後にCDP を組合せたリンパ管吻合術の有用性の統計的考察─
橋本 紘吉戸崎 綾子松田 奈菜絵前川 二郎
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2015 年 26 巻 3 号 p. 236-243

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抄録

要約:弾性包帯を用いたリンパ浮腫の保存療法は安定した装着と圧迫が難しい故に長期にわたる報告はみられない.一方弾性ストッキングの特徴は安定した着圧と圧勾配にある.本研究はリンパ管機能評価に基づき弾性ストッキングを使用した保存療法の効果と限界および前後に保存療法を組合せたリンパ管吻合術の有用性を統計的に評価することを目的とした観察研究である.対象は続発性下肢リンパ浮腫(片側性)の初診時44人と44 人中リンパ管静脈吻合術を実施した29 人,評価指標は体積の変化率と変化量である.集中排液30 日後の変化率は下腿部16.7%,大腿部9.6%であった.治療前に対する下腿部のリンパ管静脈吻合術前50 日/ 術後50 日の変化率は16.5% /19.8%あった.集中排液による患肢の縮小は維持期でも保持されリンパ管静脈吻合術の組み合せでさらに効果が期待できることを示した.観察期間は2010 年3 月から2013 年7 月である.

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