静脈学
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下肢静脈瘤ラジオ波焼灼術後の圧迫療法は,圧迫枕子を用いることでEHITの回避とStab Avulsionなしの静脈瘤治療を可能にする
田代 秀夫井上 英昭
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2019 年 30 巻 1 号 p. 1-5

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抄録

下肢静脈瘤血管内焼灼術後の伏在–大腿接合部(SFJ: sapheno-femoral junction)近傍の静脈血栓:EHIT(endovenous heat-induced thrombosis)の予防に,焼灼直後にSFJ以下の大伏在静脈(GSV: great saphenous vein)と残存静脈瘤を枕子で圧迫固定することでstab avulsionせずに静脈瘤の治療を試みたところ,115例132肢において,EHITの発症はなく,2~3か月後に残存静脈瘤は,硬化療法にて根治しえた.大腿部に使用した圧迫枕子は,弾性包帯を巻くことで,皮膚圧迫圧は50 mmHg超となり,大伏在静脈を完全に閉塞しえた.焼灼術後にSFJ以下のGSVおよび下腿の残存静脈瘤に対して枕子を用いて圧迫固定するとEHITは回避され,stab avulsionなしでも,静脈瘤根治が可能であった.

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