静脈学
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原著
Radial 2ring fiberを用いて一期的tributary varices laser ablationを行った下肢静脈瘤の検討
小田 勝志
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ジャーナル オープンアクセス

2019 年 30 巻 1 号 p. 27-31

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抄録

血管内レーザー治療(Endovenous laser ablation: EVLA)において,radial 2ring fiber(2RF)を用いた一期的tributary varices laser ablation(TVLA)を行ったので報告する.対象:2017年10~12月に下肢静脈瘤に対してEVLAを行った113例197肢210本を対象とした.GSV 181本,SSV 16本.方法:全例TLA下に施行.2RFにて本幹治療後,14 G穿刺針で穿刺しTVLAを行った.結果:TVLA(−) vs TVLA(+)で各指標を比較した.焼灼長(cm)43.0±18.0 vs 51.4±17.0,本幹焼灼時間(min)14.4±7.1 vs 16.6±7.3,総エネルギー (J) 1532±710 vs 1946±739, TLA (mL) 597±247 vs 888±277とTVLAで有意に大であった.TVLAは31.9%に行われ,穿刺回数2.6, 治療時間7.5分,総エネルギー624 J, TLA量は291 mL.出血や熱傷,神経障害はなかった.考察:2RFによるTVLAは簡便で本幹焼灼と同じファイバーを用いることでコストの削減ができ,瘤処理として有用な方法であると思われた.

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