静脈学
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原著
最近のバージャー病患者34例の下肢静脈超音波検査の検討
本間 香織加賀山 知子小泉 伸也久米 博子岩井 武尚
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2019 年 30 巻 3 号 p. 295-298

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抄録

バージャー病は慢性動脈閉塞症の代表的疾患であるが,逍遥性静脈炎などの静脈病変が伴うという特徴がある.そこで今回,当センターを中心に経験した11年間の34例67肢を対象として,逍遥性静脈炎の実態に加えて深部静脈血栓症・深部静脈不全・下肢静脈瘤の有無を超音波診断装置にて検討を行った.逍遥性静脈炎については足関節以下の足部領域まで検索した.その結果,逍遥性静脈炎がある,またはあったと判断した症例は16例(47.1%),深部静脈血栓症は5例(14.7%),深部静脈不全は9例(26.5%),下肢静脈瘤は22例(64.7%)であった.バージャー病には多彩な静脈病変が存在していることがわかった.また,潰瘍が虚血性であることが除外できた場合,原因が静脈性であるかの鑑別ができる下肢静脈エコーは治療方針の決定に役立つと考えられた.

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