静脈学
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症例報告
持続する下痢と下肢の脱力を契機に診断し得た無症候性下大静脈血栓症の1例
岡島 年也
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2021 年 32 巻 3 号 p. 367-372

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抄録

下大静脈血栓症(inferior vena cava thrombosis: IVCT)は深部静脈血栓症(deep vein thrombosis: DVT)の3~15%の頻度で認められ,一般的なDVTの要因に加えて下大静脈(inferior vena cava: IVC)の先天異常や悪性疾患,外傷などを合併した場合にはIVCTが発症しやすい.また,IVCT診断時には肺血栓塞栓症を12%合併しているとの報告や慢性期には血栓後症候群が危惧されるため,IVCTは急性期から長期にわたり適切な対応が求められる.今回,原因として先天性血栓性素因の関与を明確に否定できなかったが,持続する下痢と下肢脱力を契機に診断し得た無症候性IVCTに対してリバーロキサバン単剤療法で血栓の退縮が認められた1例を経験したので報告する.

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