2011 年 74 巻 5 号 p. 210-214
白色LEDは,発光効率の向上に伴い照明分野において省エネルギーへの貢献が期待され,住宅やオフィス,店舗,屋外照明などの一般照明用光源として広く利用されるようになりつつある.しかし,白色LEDは半導体であり,電気エネルギーを光に換える光源であることから,既存光源と発光原理が違うために分光分布が異なり,物を照明した場合の色の見えに影響を及ぼすと考えられる.ここでは,LED照明の一般的な特徴・構造などについて既存光源との違いを比較し,現行のCIE(国際照明委員会)およびJISの演色性評価方法の紹介とLED照明の演色性について述べる.