2014 年 77 巻 2 号 p. 65-70
スクリーン印刷は,印刷の際のインキングのメカニズムが他の一般印刷と異なる 「先入れ先出し」 の原理のため,より高粘度のペーストを安定して印刷できることから,エレクトロニクスの多くの分野で利用されてきた.
高精細印刷の為には,高メッシュのスクリーンを使用する必要がある.しかしながら高メッシュほどスクリーン版の強度が低下し寸法安定性を低下させる原因となっていた.
近年,従来の2.5倍の強度を有する高強度ステンレス650メッシュが開発され 「無変形スクリーン版」 が製作できるようになった.
「無変形スクリーン版」 の実用化により誰でもが高粘弾性ペーストでの高品質スクリーン印刷を実践できるスクリーン印刷 「第3世代」 がはじまった.新たなスクリーン印刷がプリンテッドエレクトロニックスの製品化を牽引すると期待する.