日本写真学会誌
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偏角分光イメージング法におけるカメラ・照明方向の最適化
中口 俊哉河西 将範津村 徳道三宅 洋一
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2005 年 68 巻 6 号 p. 532-537

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抄録

偏角分光イメージング法は物体の形状や色, 光沢情報を正確に記録することができ, ディジタルアーカイブへの応用が期待されている. 一般に偏角分光イメージング法ではカメラ・照明の配置を多数変化させるため, 計測時間が膨大となる. 本提案手法では計測時に表面粗さパラメータを仮定し評価関数を構築する. 遺伝的アルゴリズムにより最適化した配置を用いた撮影を行い, 計測値の妥当性を検証する. こうして物体表面の粗さを画素単位で計測する事により, 複雑な表面粗さ分布を持つ物体に対しても適応可能な, 偏角反射特性計測のための効率的なカメラ・照明配置の決定方法を提案する. 本手法の有効性を計算機シミュレーションにより評価し, また自動制御撮影システムを構築して画像再現実験を行った.

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