順天堂医学
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第4回都民公開講座「気管支喘息:最新の治療とその背景」
気管支喘息に対する水中運動の効果
高橋 淳一郎
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2000 年 45 巻 4 号 p. 543-545

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抄録

運動が身体に良いと言うことは, 知られているが, 喘息患者は発作に対する不安から, 身体活動を制限し, 日常においても消極的になりがちである. 運動中は酸素摂取量が増加し, 多量の空気が気道を通ることにより, 喉が渇き, 痰が出しにくい状態が喘息の発作を引き起こす. 陸上では, 乾いた空気下で運動しなければならないが, プールは, 湿度が高く, 水しぶきもあり湿った空気を吸いながら運動することができるため, 喉の渇きが起こりにくい. また, 水泳の呼吸は, 水中で息を止め, 水上に顔が出た際一気に呼吸するというパターンである. そのパターンは, 呼吸筋のトレーニングや, 肺活量の増加などの効果をもたらす. したがって, 水泳を続けることにより, 喘息に打ち勝つ身体ができ, その結果今までにない積極性が芽生えるはずである.

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© 2000 順天堂医学会
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