人工知能学会全国大会論文集
第35回 (2021)
セッションID: 2F3-GS-10g-04
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文書の内容と構造が書き手の負担と読み手の効用に与える影響の研究:文書記載支援技術の開発に向けて
*香川 璃奈松原 正樹宮田 玲馬場 雪乃山肩 洋子
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抄録

一般的に、読み手の意思決定に有用な文書の記載は書き手にとって容易ではなく、様々な記載支援ツールや構造化記載テンプレートが提案される一方で、不適切な支援は記載情報の欠落に結びつくことも報告されている。つまり、読み手の意思決定に有用な記載内容と、その記載内容が文書中でどのように配置されるべきかを明らかにし、その知見に基づく文書記載の適切な支援が重要だと考えられる。 本研究では、手続き文書でありながら、代替品の提案や調理工程の理由など、読み手が自らの嗜好などと組み合わせた自由な意思決定を行うために有用な内容の適切な記載が望ましいと考えられる、料理レシピの記載内容と構造に関する被験者実験を行なった。まず、料理レシピにおいて読み手が役に立つと感じる6種類の記載内容を選定した。そのうち2種類の記載内容を調理工程ごとに見出しをつけて記載すると、読み手がオリジナルのレシピよりも有用だと感じることが明らかになった。さらにこの内容を同じ構成で記載するよう指示した書き手の負担には、自由に記載するときと比較して有意な増加を認めなかった。今後は実験用のレシピ数を増やすと同時に、多様な文書に実験を拡張予定である。

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© 2021 一般社団法人 人工知能学会
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