主催: 一般社団法人 人工知能学会
会議名: 2021年度人工知能学会全国大会(第35回)
回次: 35
開催地: オンライン
開催日: 2021/06/08 - 2021/06/11
ファンド(投資信託)の中には目論見書に記された運用方針と実際の運用方針が異なる場合があるため、先行研究では実際の運用方針に基づくファンドのグループ分けを目的に、3ヶ月分の月次リターンを用いてファンドをクラスタリングする方法が提案された。しかし、用いたデータの期間が3ヶ月と短いため、目論見書で運用方針をアクティブ型とするファンドについて、その期間中だけインデックス型と偶然に値動きが類似したのか、それとも目論見書の内容と実際の運用方針が異なるのかが区別できないという問題がある。本論文ではこの問題を解決するために、用いる月次リターンデータの期間を増やし、UMAPを用いて次元を圧縮したうえでファンドのクラスタリングを行う手法を提案する。同一の指標をベンチマークとするファンド群に対して提案手法を適用することで、インデックス型ファンドと長期的に値動きが似た、目論見書で運用方針をアクティブ型とするファンドが確認できた。