人工知能学会全国大会論文集
Online ISSN : 2758-7347
第35回 (2021)
セッションID: 3F1-GS-10i-01
会議情報

医療画像のsemantic segmentationにおけるactive learning時の不確実性サンプリング基準の検討
*仁宮 洸太篠原 宏樹小寺 聡勝然 進中本 光彦東邦 康智藤生 克仁赤澤 宏小室 一成
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録

医療画像の解釈には医師による読影を必要とすることが少なくない。その負担を軽減するsemantic segmentationでは学習時に医師がアノテーションを行う必要がある。こうしたコストの削減に向け予測結果のuncertaintyでアノテーションする画像を選別し、active learningを行うことがあるが、その基準の知見は多くない。従って冠動脈血管内超音波画像のsemantic segmentationを題材に、最初の学習に要する教師ありデータの量と、人手によるアノテーションの必要性を判断する基準の変化による、最終的な精度への影響を検証し、効率的なactive learningの戦略を検討した。 画像の枚数等に関して複数の設定で学習したU-netのモデル間を比較したところ、開始時の画像数に関わらず、最終的には同じ精度に到達し、初期の精度の低い画像がモデルにあまり悪影響をおよぼさないとが示唆された。これより少ない数の教師付き画像からでも学習を開始し、より不確実性の高いアノテーション画像と予測画像を用いて後続モデルを構築することが効率的であると結論づけられた。

著者関連情報
© 2021 一般社団法人 人工知能学会
前の記事 次の記事
feedback
Top