主催: 一般社団法人 人工知能学会
会議名: 2022年度人工知能学会全国大会(第36回)
回次: 36
開催地: 京都国際会館+オンライン
開催日: 2022/06/14 - 2022/06/17
論理的誤謬とフェイクニュースは,欺瞞のために意図的に作成されることが多い.したがって,これらの性質は本質的に似ている.近年,フェイクニュースを検出するための研究は盛んであり,検出に有効な手法は多々知られている.しかし,論理的誤謬を検出する試みは我々の知る限りでは存在しない.そこで本研究では,論理的誤謬もフェイクニュースと同様の手法によって検出できると仮定し,これの検出を試みる.本論文にまとめる実験内容は (1)SVMとランダムフォレストを用いて言語特徴量とユーザプロファイル情報からそれぞれ確証バイアスを検出する4つの実験,(2)LSTMモデルを用いた先行実験における単語の分散表現の獲得手法を,skip-gramおよびGloVeに変更し,確証バイアスを検出する2つの実験である.実験 (1)の結果は,それぞれ精度が約62%,61%,69%,63%であり,実験(2)の結果は,それぞれ精度が約73%,76%であった.