植物組織培養
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Trichosporon penicillatum のペクチナーゼによる植物葉肉プロトプラストの単離
三ツ井 敏明橋本 憲明出口 恭平平野 眞弓伊賀上 郁夫
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1990 年 7 巻 1 号 p. 14-18

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抄録

Trichosporon penicillatum SNO-3が生産するエンドポリガラクツロナーゼを用いた植物葉肉プロトプラストの単離について検討した. マリーゴールド, コマツナ, ダイコン, レタス, コムギ, ライムギ, オオムギ, ヒエ, エンバク, トウモロコシおよびイネのシュート切片をセルラーゼオノズカRSとエンドポリガラクツロナーゼの部分精製標品であるペクチナーゼ'SE-150を組み合わせて処理した. これら調べたすべての葉肉組織からプロトプラストを遊離させることができ, その収量は新鮮重量1g当り1~4×106個であった, また・ペクチナーゼSE-150酵素系で得られたレタスプロトプラストにおいて, 細胞分裂およびコロニー形成が観察された. 培養開始後, 14日目のコロニー形成率は約18%であった.

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© 日本植物細胞分子生物学会
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