本稿は,舞鶴工業高等専門学校が中心となって,舞鶴市,KDDI株式会社との協業で取り組んだSDGsスタートアップの産官学連携モデルの成功例を記述する.近年,小規模河川の氾濫による浸水被害が多発しており,洪水予測により効果的な防災・減災対策の確立を進めた.SDGsスタートアップ方法論に沿って仮説検証を進めることによってステークホルダーごとの課題が明確になり,関係者間の連携・合意形成を適切に行うことができた.また反対に,本件実行過程における仮説検証の際にアプローチ・プロセスを洗練し,SDGsスタートアップ方法論の確立に寄与した.現在,舞鶴市を取り巻く北近畿地域(5市2町)への本件の展開を進めている.