変化の時代に適応するPMのコンピテンシーとして「起承転結」型人材モデルから派生させた「起承転結」型個人モデルをPMI日本支部発行のプロジェクトマネジメント研究報告Vol.3で示した [1].その後,「起承転結」型個人モデルをさらに探求すべく議論を行ってきたが,「起承転結」型人材モデルと「起承転結」型個人モデルを混同する議論が多いことに悩まされた.そこで,それぞれのモデルの特徴(組織・個人)を議論の際でもよりイメージできるように,一般用語であるマクロ・ミクロの表現をモデルに関連付けた.また,「起承転結」型個人モデルの議論をよりPM業務にフォーカスすることを示すために,モデルの名称を「起承転結」型PM個人モデルに改名した.本研究では,より明確化された「起承転結」型PM個人モデルについて,PM業務への適用に関する考察を行った.